日米外相会談 辺野古推進で一致 来月第3週に首脳会談


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 【米ワシントン18日=松堂秀樹本紙特派員】訪米中の岸田文雄外相は18日午後(日本時間19日未明)、米国務省でクリントン国務長官と会談し、米軍普天間飛行場移設問題については、「具体的進展」を念頭に、2012年4月の日米合意に沿って名護市辺野古への移設を進める方針で一致した。

 2月の第3週に安倍晋三首相が訪米し、オバマ米大統領と日米首脳会談を行うことを確認した。外相会談は日米首脳会談に向け、防衛協力関係を強化し、強固な日米同盟を内外に発信するのが狙い。両外相は、「アジア太平洋地域の平和と安定に日米同盟の強化が不可欠だ」と強調した。
 共同記者会見で、クリントン氏は「普天間飛行場の代替施設建設に向けた作業を進めることを含め、在沖米軍再編の進展に自信を持っている」と強調した。岸田外相も「抑止力を維持しつつ、沖縄の負担をいかに軽減していくかという方針の下で、在日米軍再編を進めることが重要だ」と述べた。
 尖閣諸島について、クリントン氏は領有権については言及を避けたが「日本の施政下にある」と強調した。