沖縄芸能で誘客 観光商品公演が開幕


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 沖縄の文化や芸能を活用し、観光誘客を図る県の「文化観光戦略推進事業」の一環で、若手演出家6人それぞれが観光商品として作った舞台作品を披露する公演「琉球幻想絵巻」が19日、始まった。那覇市芸術監督の安田辰也さんが演出した舞台「FURUSATO」が同日、国立劇場おきなわで上演された=写真。3月まで計6作品を上演し観客の声などを基に観光商品化の可能性や課題を探る。

 「FURUSATO」は琉球舞踊や古武道、空手、創作エイサーなどを組み合わせ、琉球の漁村の様子を描いた。演出した安田さんは「言語を使わなくても伝わるように工夫し、子どもや外国人が見ても楽しめるようにした」と語った。
 今後は照屋忠敏さん(20日)、藏當慎也さん(27日)、嘉数道彦さん(2月13日)の演出作が国立劇場おきなわで、名城一幸さん(3月20日)、富田めぐみさん(日時未定)の作品が那覇市民会館で上演される。
 また、同事業の一環で読谷村の「体験王国むら咲むら」では、地域と連携した観光商品「地域連携モデル」として、古典組踊の名場面を組み合わせた舞台作品「琉球伝統芸能絵巻―心 ククル」(構成・演出=嘉数道彦)の上演が19日から始まった。2月末まで8回上演される予定。