川田・高嶺組制す 中学新人ソフトテニス


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女子個人戦決勝 積極的なプレーで2連覇を果たした川平の(右から)川田楽々・高嶺彩羽組=20日、県総合運動公園レクドーム(諸見里真利撮影)

 ソフトテニスの第57回県中学新人大会(主催・県ソフトテニス連盟、共催・県中学校体育連盟、琉球新報社)最終日は20日、県総合運動公園レクドームで男女の個人戦を行い、女子は川田楽々(らら)・高嶺彩羽(いろは)組(川平)が2連覇を果たした。男子は神谷一成・知念稜磨組(東風平)が初の頂点に立った。

◆甘い球 ボレーで連続得点/実力発揮した川田・高嶺組
 石垣島の小さな学校から来た、2人の笑顔が再びはじけた。全校生徒23人、川平中の川田楽々(らら)・高嶺彩羽(いろは)組が県内4タイトル制覇、九州8強という実力通りの優勝を決めた。
 立ち上がりは「周囲からのプレッシャーもあった」と、ネット、ラインアウトなどミスを重ねてしまった。それでも「2人で声を掛け合って、切り替えられた」(高嶺)と、前衛・高嶺が甘い球を見逃さずボレーで連続得点。後衛同士のラリー戦を狙った、ロブで攻める相手のパターンを見極め、2人とも後ろに下がり応戦する「ダブル後衛」も披露。川田は「1年前よりも、自分たちの作戦がしっかり決まった」と、笑顔で振り返った。
 学校の生徒数もさることながら、同世代のプレーヤーが少ないため、普段から男子や一般選手に交じってトレーニングを積んでいるという。コーチも高嶺の父・享史さんが務め、文字通り家族ぐるみで取り組んでいるのも強さの秘訣(ひけつ)。負け無しペアの目標は、夏の全国大会に出場すること。川田は「去年は九州予選リーグであと1勝というところで敗れて、悔しい思いをした。次は絶対に負けない」と、大舞台を見据え気合を入れ直した。(仲本文子)

※注:高嶺彩羽の「高」は旧漢字