児童のデザイン組み木を「共作」 小黒さん、辺土名小で授業


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児童が考案したデザインで組み木を作り、組み木への思いを語る小黒三郎さん(右端)=18日、国頭村の辺土名小学校

 【国頭】国頭村立辺土名小学校(大城正和校長)は18日、同校で木工組み木の第一人者で、組み木デザイナーの小黒三郎さんを招き「組み木のワークショップ100分授業」を開いた。

同校5、6年の児童が参加し、小黒さんからアドバイスを受けながら、組み木のデザインを考案。そのうち4作品を“共作”した。児童は目を輝かせながら小黒さんの講話に聴き入った。
 小黒さんは動物の親子を例に挙げて、組み木のデザイン方法を説明した上で、児童全員にデザインを考えさせた。そのうち4点を選び、デザイン画を貼り付けた木材を電動のこぎりで切り、組み木を作製した。
 組み木のデザインに選ばれたのは、5年生の山城ゆりあさんと6年生の前里龍士君、山川夕佳さん、渡慶次彩さんの4人。大きなカエルの足の間に小さなカエルをかたどったデザインを考えた前里君は「大きなカエルの形が不自然にならないように、小さいカエルは逆向きにした」と説明した。
 小黒さんは組み木について「手を使い、頭で考え、心を働かせる。これは生きていく上でも大切」と語り掛けた。
 児童がデザインした組み木は22~28日、沖縄市のプラザハウスショッピングセンター3階で行われる第2回ウッディ・ビエンナーレIN沖縄で展示される。