留学生の力生かせ 琉大で合同就職説明会


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企業の説明を熱心に聞く留学生=18日、西原町の琉球大学留学生センター

 「外国人留学生のための合同企業説明会」(琉球大学留学生センター主催)が18日、西原町の同大で開かれた。

同センターによると、留学生を対象にした合同企業説明会は県内初。県内の4大学と2短大で学ぶ留学生39人が参加した。説明会を主催した同大では「予想以上に留学生が集まった」と話し、留学生の県内就職への意識の高さに驚いた様子だった。
 会場にはサービス業や飲食業など企業5社がブースを設け、留学生に業務内容を紹介した。多くの留学生が県内で働くに当たって不安に感じているビザ手続きや文化・言語の違いについても丁寧に説明していた。
 同大就職センターで留学生の就職を支援しているキャリア・コンサルタントの次呂久由利恵さんは、留学生を取り巻く県内の就職事情について「ここ2、3年で状況が変わった」と話す。以前は企業の多くが外国人の採用に消極的だったというが「最近は企業から外国人を採用したいという話をもらう」と言う。
 各企業とも外国人観光客への対応や海外進出に向け、留学生を積極的に採用したい考えだ。
 沖縄ワタベウェディング人事総務部の中村智行部長は留学生について「自分の地域以外を知っている。チャレンジ精神や頭の柔らかさが武器だ」と話す。
 沖縄女子短期大学で学ぶ中国出身の李娜(りな)さん(26)は「日本語を勉強しているので日本で就職したい。語学力を生かせるホテルや観光業に興味がある」と笑顔を見せた。

英文へ→University of the Ryukyus holds Career Fair for international students