キングス連敗 bjリーグ第25戦


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滋賀―キングス 第3クオーター、スチールを決めてチャンスにつなげる山内盛久=26日、滋賀県立体育館(平安太一撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=20勝4敗)は26日、滋賀県立体育館で滋賀レイクスターズ(同地区5位=15勝11敗)と今季第25戦を行い、69―80で敗れ2連敗を喫した。

2位の浜松とのゲーム差は2に縮まった。キングスは序盤、滋賀のアウトサイドシュートに苦しめられ、36―40とリードを許して前半を折り返した。後半は勢いを取り戻して、第4クオーター(Q)で一時は逆転したが、要所で得点できず、最後は滋賀に引き離された。滋賀との第2戦は27日午後2時から同体育館で行われる。

滋賀レイクスターズ(16勝11敗)
80―69(24―17,16―19,13―17,27―16)
琉球ゴールデンキングス(20勝5敗)

 【評】キングスのアウトサイドシュートが精度を欠いた一方、滋賀は序盤からロングシュートを決めて優位に立った。3点シュートの決定率はキングス21・4%、滋賀50%と大きく差が開いた。後半は並里やニュートンがインサイドに攻め込んで得点したが、勢いに乗りたい場面でファウルが重なり、流れを呼び込めなかった。(平安太一)

◆激しさ出せなかった
 遠山向人HC(キングス)の話 チャンスがある中で勝ちをつかめなかった。ショット確率も良くなかったし、ディフェンスの激しさを出せなかった。第4クオーターは後手に回っていて、もっとアグレッシブになっていれば違うゲーム展開になっていた。

◆勝敗分けた3点弾
 勝敗を分けたのは3点シュートの決定力だった。相手陣地で素早くパスを回し、フリーとなった山内盛久や小菅直人が外から積極的にシュートを放つ。しかし、ボールはことごとくリングにはじかれた。滋賀の18本を上回る28本の3点弾を放つも、決まったのはわずかに6本。「自分がしっかり決めていれば勝てたのに」。試合後、山内は肩を落とした。
 立ち上がりからキングスらしさが無かった。チャンスの場面で連携ミスやオフェンスファウルが出て得点を奪えなかった。ディフェンスではリング下で粘りを見せたが、アウトサイドで得点を狙う滋賀選手に激しくプレッシャーをかけることができずに得点を奪われた。
 後半は並里成やジェフ・ニュートンが果敢な攻めで得点を重ね、流れはキングスに傾きかけた。山内も積極的なディフェンスからスチールを決め、チームに勢いを付けた。しかし引き離したい場面でキングスのショットが決まらず、最後は滋賀に連続で得点を決められた。並里は「選手同士のコミュニケーションがうまく取れてなかった」と敗因を分析する。それでも「万全じゃない状態でもクロスゲームができた。うまくいっていない部分を修正したら今日と違う結果を出せる」と前を向く。山内は「次の試合ではしっかりと(3点弾を)決めて、ディフェンスも今日以上のプレーでチームに貢献する」と決意を述べた。(平安太一)

◆ウッドベリー左足靱帯手術
 琉球ゴールデンキングスは26日、昨年12月の浜松戦で左足首をねんざしたテレンス・ウッドベリー選手が左足関節靱帯(じんたい)損傷などと診断され、手術を受けたと発表した。すでにリハビリを開始しており、滋賀戦は26、27日とも欠場予定だが、2月2、3日の大阪戦には復帰する予定。