東京行動 沖縄から要請団144人が出発式


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東京行動の成功を誓いガンバロー三唱する要請団=27日午前、那覇空港

 オスプレイ配備に反対する県民大会実行委員会の代表と県内41市町村長らが27日、東京での大行動に向けて那覇空港で出発式を行った。翁長雄志那覇市長ら共同代表が「沖縄の思いをしっかりと伝える」とあいさつし、要請団の144人が行動の成功を誓ってガンバロー三唱で気持ちを高めた。

 午前9時から行われた出発式には、市町村の首長や国会議員や県議などの議員らが、「歴史的な行動」を実行するために引き締まった表情で集結した。安倍晋三首相との面談が決まっていないことに不満の声も上がった。
 喜納昌春県議会議長は「いよいよ準備が整って140万県民の代表団が出発する。安倍政権に、これまでのオスプレイ配備、県内移設の問題を含めて、原点に立ち返って沖縄県民の声を、しっかり受けとめてもらう。歴史を動かす日程をともにがんばろう」と呼び掛けた。
 翁長雄志那覇市長は「沖縄に対する本土の方々の間違いを正していくことが今回の一番大切なこと。0.6%(の国土面積)に74%(の米軍専用施設)はいらない。基地で沖縄は食っているんじゃないんだと、基地は経済振興の阻害要因となっていることをしっかりと伝えていかなければならない」と訴えた。安倍首相との面談予定が立たないことについて「『誠心誠意理解をしていただきたい』という総理が、お会いをしないということは、冒頭から誠心誠意を放棄するということになる」と批判した。
 仲村信正連合沖縄会長は「歴史的にも非常に意義のある大きな事業だ。直に総理や政府の関係閣僚、そして日本国民に、沖縄県民の声を正しくきちっと伝える」とあいさつ。
 平良菊県婦人連合会長は「政府の沖縄に対する理不尽な扱い、正していかなければならない」と決意を述べた。
 玉城義和事務局長が「不退転の決意で日本政府に沖縄県民の総意を訴える。お互い心を込めて県民の気持ちを伝えていこう」とガンバロー三唱した。
 要請団は東京からも合流し約150人になる。午後、日比谷野外音楽堂での集会や、銀座でのパレードを予定している。
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