キングス崩れ3連敗 bjリーグ第26戦


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滋賀―キングス 第3Q、小菅直人がリング下に攻め込むも激しいディフェンスに阻まれる=27日、滋賀県立体育館(平安太一撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=20勝5敗)は27日、滋賀県立体育館で滋賀レイクスターズと第2戦(今季第26戦)を行い、73―83で敗れて3連敗となった。

2位の浜松とのゲーム差は2。キングスは第1クオーター(Q)にアンソニー・マクヘンリーを中心として果敢な攻めを見せ、34―30とリードして前半を終えた。しかし第3Q、滋賀に連続で3点シュートを決められ逆転を許し、最後まで追い付けなかった。キングスの次戦は2月2、3の両日、沖縄市体育館に大阪エヴェッサを迎えてホーム2連戦を行う。

滋賀レイクスターズ(17勝11敗)
83―73(13―25,17―9,30―15,23―24)
琉球ゴールデンキングス(20勝6敗)

 【評】第1Qはキングスに勢いがあり、小菅や山内の3点弾も決まっていた。第2Qから徐々に失速。インサイドへの攻撃を阻まれ、得点を奪えない時間が目立った。第3Qはアウトサイドからのシュートが外れる一方で滋賀が連続で3点弾を決め、点差を広げられた。第4Qの終盤に追い上げを見せたが、勝利はつかめなかった。(平安太一)

細かいミスの積み重ね
 遠山向人HC(キングス)の話 攻守ともに細かいミスの積み重ねが最終的な試合を決定づけた。悔しい連敗だ。しかし、キングスがチームとして良くなるチャンスはまだまだたくさんある。チームが一つになっていい方向に進みたい。

◆3点弾低調で悪循環
 ボールを受けるポジションも、シュートのタイミングも悪くなかった。しかし、キングスの放った3点シュートはリングをくぐらなかった。3点弾は27本を放ち、決まったのはわずか5本。決定率は18・5%と低調だった。「ノーマークで(3点弾を)打てている。あとは決めるだけだ」。小菅直人は次戦での再起を誓った。
 前日の敗戦を振り払うように、立ち上がりは各選手が奮闘した。第1Qは小菅が2本の3点弾を決めたほか、アンソニー・マクヘンリーや並里成がリング下に切り込んで得点を重ねた。「負けた分を取り戻そうと、前半は気持ちを出していった」と小菅は振り返る。
 しかし勢いもここまでだった。第2Qから次第にミスが出始めた。第3Qは3点弾が決まらない上にリバウンドが拾えず、ディフェンスも機能しないまま滋賀に3点弾を決められた。「自分たちのやりたいバスケができず、相手に多くのシュートを打たれてしまった」とマクヘンリーは振り返る。
 第4Q終盤は再び勢いを取り戻したが、逆転するには時間が遅すぎた。小菅は「ウッドベリーがいない分、ガードがもっと外のシュートを決めないといけなかった」と反省する。マクヘンリーは「次の試合に向けてしっかり調整したい」と敗戦を糧にする考えだ。(平安太一)