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重量挙げの第36回琉球新報旗争奪高校選手権大会(主催・県ウエイトリフティング協会、琉球新報社)が27日、沖縄水産高校体育館で行われ、学校対抗は男子豊見城A、女子宮古Aがそれぞれ制した。
男子105キロ超級は知念光亮(豊見城A)がスナッチ155キロ、ジャーク180キロ、トータル335キロで、スナッチとトータルは日高新に相当、ジャークも大会新記録で頂点に立った。同94キロ級の屋良一郎(南部工業A)はスナッチ134キロ、ジャーク160キロ、トータル294キロの、全て大会新記録で優勝を飾った。
◆知念(男子105キロ超)王者の底力
「誰よりも強い選手になりたい」。豊見城の知念光亮が、王者の底力を見せつけた。
わずか1週間前の九州大会で、スナッチ、ジャーク、トータルの全てにおいて日本高校記録を塗り替えた知念。
この日は、スナッチ1本目で大会新の140キロをすんなり挙げると、2本目の150キロも難なくクリア。3本目は、未公認ながらも日本高校記録となる155キロを設定。雄たけびで気合を入れ一気にバーベルを持ち上げると、会場には拍手が湧き起こった。
ジャークは大会新の180キロに成功。トータルも日本高校記録を上回る335キロで優勝を飾った。圧倒的な存在感を放ち、周りとは別次元の世界を見せつける王者。それでも、昨年3月の全日本ジュニアから記録の取り合いを続けているライバル・村上英士朗(富山)を見据え「記録を取ったからといって、ライバルに勝っているわけではない」と、飽くことのない向上心を見せる。
練習が終わっても、自主トレを欠かさない。家でもダンベルなどで日々鍛錬を重ねているそうだ。知念は「記録がどうこうよりも、村上に勝つことが優先」と、きっぱり。それでも「もちろん五輪も視野に入れている。いつかは世界一になりたい」と夢を描く。(仲本文子)