海を越え声響かす いしがき少年少女合唱団


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ブダペストのイシュトヴァン大聖堂で歌声を響かせるいしがき少年少女合唱団=2012年12月30日、ハンガリー(同合唱団提供)

 【石垣】いしがき少年少女合唱団(玉津博克団長)は昨年12月25日から1月3日までの日程で、ウィーン(オーストリア)やブダペスト(ハンガリー)を訪問する演奏旅行を行った。

異文化を体験することで世界的視野を広げることが目的。
 合唱団は「八重山のわらべ歌から世界の名曲まで」を目標に練習や演奏活動を行ってきた。「外国で私たちの歌声を響かせたい」という長年の夢に向けて、2年前から育成会が資金造成を始めるなどの準備を重ねてきた。
 昨年12月25日に日本を出発した合唱団は、ドバイを経由して26日にウィーンに到着。国立オペラ座など市内各地を見学した。28日にはリヒテンタール教会でコンサートを行った。
 ブタペストではピアノやオーケストラのコンサートを鑑賞したほか、老人ホームを訪問してコンサートを開き、日本の歌やハンガリー語の歌を歌ったり、一緒にお手玉をしたりしてお年寄りと交流した。
 30日は、ブダペスト中心部にあるイシュトヴァン大聖堂でコンサートを行い「月ぬ美しゃ」「こねまぬしゅーや」など沖縄・八重山のメロディーを三線を交えながら披露した。
 1月3日に石垣島に戻った団員たちは「貴重な体験をたくさんした」「めったに行けないところで歌えてよかった」と話した。(稲福政俊)