首相2日来県 仲井真知事と会談へ


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 【東京】安倍晋三首相が2月2日、第2次安倍内閣発足後初めて沖縄を訪問し、仲井真弘多知事と会談する。29日、菅義偉官房長官が記者会見で発表した。2月下旬の訪米を控え、米軍普天間飛行場移設問題の進展を目指す。山本一太沖縄担当相が同行する。

 会見で菅官房長官は「総理自らが赴き、まずは過去3年間に損なわれた信頼関係を再構築するための第一歩としたい考えだ」と述べた。
 首相来県を契機に、普天間飛行場の名護市辺野古沖移設に伴う県知事への公有水面埋め立て申請を行うかどうかについては「まず沖縄を訪問して、知事を含めて、沖縄の皆さんの考え方を直接伺いたい」と述べるにとどめた。
 政府関係者は、2013年度予算案で沖縄県の要望に応え3千億円の沖縄振興予算を確保したことを強調。来県で安倍政権の沖縄振興に対する取り組みをアピールするのが狙いともみられる。
 安倍首相は知事と面談するほか、糸満市の国立戦没者墓苑の参拝や宜野湾市の嘉数高台公園から米軍普天間飛行場を視察することを検討している。