オスプレイ 「事故は人的ミス」  防衛相に米司令官


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ロブリング米太平洋海兵隊司令官に、県内でのオスプレイ運用に細心の注意を払うよう求めた小野寺五典防衛相(左)=29日、防衛省

 【東京】小野寺五典防衛相は29日、防衛省でテリー・ロブリング米太平洋海兵隊司令官(中将)と会談し、米軍普天間飛行場に配備された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの運用には細心の注意を払うよう求めた。

小野寺氏は28日に県内市町村の首長らからオスプレイ配備に対する要請を受けたことを説明した上で、「(沖縄県民は)安全性、運用についてさまざま心配している。普天間の危険性除去が大事だと思うが、特に運航については細心の注意を払っていただきたい」と述べた。
 これに、ロブリング司令官は「沖縄の皆さんが大変心配していることは知っている。操縦士のミステイクで起こった事故が非常に目立っているが、オスプレイは安全な飛行機だ。理解してほしい」と述べ、オスプレイの安全性を強調した。
 この日は岸田文雄外相もロブリング司令官と会談。岸田氏は「オスプレイには厳しい目が向けられており、日米合同委員会合意が順守されていること、オスプレイが日本の安全保障に資することを地元に理解してもらえるよう努力する必要がある」と指摘した。ロブリング司令官は「オスプレイの安全性および高い性能について地元に理解いただけるよう努力する」と述べたという。
 さらに、岸田氏は安倍政権として、現行の日米合意に従って米軍普天間飛行場の移設を進めていく考えを示し、実現に向け沖縄の負担軽減を一つ一つ実現することが重要だとした。ロブリング司令官は「協力していく」と述べたとした。
 会談には、米側からアンドリュー・オドネル在日米軍副司令官が出席した。