翁長那覇市長 東京要請終え 一部妨害に「行く末が心配」


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 翁長雄志那覇市長は30日の定例記者会見で、東京要請行動を通し、本土と沖縄の人の基地問題への温度差について「(要請行動に参加した)約140人の半分は、初めて本土の無理解と無意識にぶつかりショックを受けた。だがそれで、沖縄から声を上げないといけないと、前よりも団結の心が強くなった」と述べた。

 銀座パレードでの一部団体による妨害について「行進にあれだけ過激に反応するのは、日本の行く末が大変心配になる。戦前もこんな形だったのではないか」と言及した。
 また政府の沖縄振興予算について「沖縄らしい能力を生かし、日本のために頑張っていける予算だ」と、評価。
 一括交付金については、年度内に執行できない事業が出ることを認めたが、「これを沖縄の努力不足と言われる心配をしている」と懸念を示し、「内閣府でさえ中身が分からず、財務省に聞いていた。(国も県も市町村も)みんな初めての中でまとめ上げた。力もないくせに、と言われるのはちょっと違う」と、批判をけん制した。