軍港移設で違い 浦添市長選立候補予定者が座談会


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浦添市長選に向け握手する儀間光男氏(中央)松本哲治氏(右)西原廣美氏=30日午前、那覇市天久の琉球新報社

 2月3日告示、10日投開票の浦添市長選挙を前に琉球新報社は30日、立候補予定者3氏による座談会を開催した。現職の儀間光男氏(69)=無所属、新人でNPO法人代表の松本哲治氏(45)=無所属、新人で前市教育長の西原廣美氏(65)=自民、社民、社大、民主推薦=の3氏に基地政策の手法や、福祉・教育行政、待機児童問題、行財政改革などの諸課題について、意見を聞いた。

 米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添移設は、当初容認の立場だった松本氏が、那覇市長から浦添移設を経ず返還を求める声が上がったことに「政治環境の変化に、臨機応変に対応していく」と、反対の立場をとった。儀間氏は「とりたてて、賛成反対を言う必要がない」と、現状維持の姿勢。西原氏は「同様の考えを持つ那覇市長と、移設条件なしでの返還を唱えたい」と、受け入れ見直しを主張した。
 米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)沖合を埋め立て、観光振興などを図る西海岸開発は、儀間氏と西原氏が現計画推進を示したが、松本氏は今後の埋め立てを見直し、海岸線を残し開発する考えを示した。