県高校新人駅伝 男子コザ逆転5連覇、女子宮古V


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 駅伝の第20回県高校新人競走大会は1日、今帰仁村総合運動公園発着の5区間21・0975キロのコースで行い、男子はコザが1時間9分17秒で5年連続7度目の優勝を果たした。女子は宮古が1時間22分1秒で初の頂点に立った。男女の優勝校は九州選抜高校駅伝(3月10日、鹿児島県阿久根市)の出場権を獲得した。

◆男子・コザ 1区の遅れ一丸で挽回
 1区は6位と出遅れた男子コザだったが、たすきをつなぎながら次第に追い上げ、最終5区でついにトップに立った。
 アンカーで走った主将の大城貫太は、両手のこぶしを突き上げながらゴール。逆転で5連覇を達成し、喜びを爆発させた。
 1区を走った城間大知は、濱里正巳監督が「確実に走ってくれ、取りこぼしがない」と信頼を置く選手だが、大会前に足を故障。区間トップの宮古に1分以上の差をつけられた。
 連覇を懸けて重圧のかかるレースだったが、出遅れたことで、2区のエース宮平健太郎は、逆に「緊張せずに走れた」といい、2人を抜いて4位でつないだ。
 さらに3区の平良耕陽、4区のショーン・C・マーシュが、一つずつ順位を上げ、5区の大城へ。
 昨年11月の県高校駅伝で連覇を阻まれたライバルの北山に追い付いた大城は、しばらく競り合いながら、ゴール手前の上り坂でスパートを仕掛け、一気に引き離した。
 「(昨年の)県大会で北山に負けたので、リベンジできた。自分の仕事ができた」と胸を張る大城。3月の九州選抜はフルマラソンの距離を7人で走るが、主将として「九州でも自分たちの走りをしたい」と力強く話した。
(宮里努)

◆女子・宮古 3区以降首位譲らず
 トップでスタート地点の競技場を飛び出した女子の宮古。第1中継地点の直前で抜かれ、1区は2秒差でたすきを渡したが、2区ですぐに抜き返した。3区以降はトップを譲らず、そのまま逃げ切った。
 1、2年生だけのチームで3位に入った昨年11月の県高校駅伝と同じメンバーで臨んだ今大会。
 真栄田義尚監督は「順当なら、いける。どこかで先頭に立つから、追い付かれても粘って絶対にトップで帰って来よう」と、試合前に選手たちに声を掛けた。
 2区の下地文音は、たすきを取って間もなく「自信がある」という上り坂でトップに立った。
 今大会に向け、「誰がどの区間を走っても大丈夫なように走ってきた」と主将の宮國実香子。チーム全体の底上げを図ることに力を入れ、層の厚みを増した。控えの選手も含めチームの中で力の差はあまりないという。
 1年生が好位置でつなぎ、2年生の3区・宮國、5区・砂川このみは、ともに区間賞で差を広げた。それぞれ初の栄冠を喜び、宮國主将は「宮古に残っているメンバーも含め、このチームで都大路に行きたい」と昨年果たせなかった目標を挙げた。
(宮里努)

男子のトップでゴール、ガッツポーズをするコザの大城貫太=1日、今帰仁総合運動公園
女子トップでゴールする宮古のアンカー砂川このみ=1日、今帰仁村総合運動公園