23人夢舞台へ 沖縄高等特別支援校、10年ぶりダンスフェス


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夢の舞台に向け意気込む県立沖縄高等特別支援学校の生徒たち=1月29日、うるま市田場の同校

 【うるま】2012年度学校ダンスフェスティバルが2日、うるま市石川会館で開かれる。県立沖縄高等特別支援学校から約10年ぶりに生徒23人が出場する。「この大会に出るのが1年生のころからの夢だった」と語るキャプテンの恩納五樹(いつき)君(3年)を中心に、寄宿舎生活で培った絆を舞台上で表現しようと意気込んでいる。

 恩納君は、ダンスの得意な、いとこに憧れ、高校入学後、ダンスサークルを設立した。同級生の山城和志君は「五樹の踊っている姿がかっこよくて」、一緒に踊るようになった。
 人数が少なかったため、部活ではなくサークルとして活動した。生徒の多くが生活する寄宿舎で、日々練習を重ねた。
 後輩が入学し、人数が増えると、恩納君のキャプテンとしての悩みも増えた。振り付けや生活態度について、意見がぶつかることが増えたためだ。それでも話し合いを重ね、一緒に踊ることで心を通わせてきた。泣きながら話し合ったこともあったという。
 フェスティバルを前に當山詩織さん(1年)は「心一つに踊る姿を見てほしい」、當銘一真君(同)と西平雄太君(同)は「自主練も頑張ったのでぜひ注目してほしい」と自信に満ちた表情で語った。
 恩納君は「最初で最後の夢舞台。練習を積むことで深まった僕たちの絆やダンスの楽しさが伝えられればうれしい」と目を輝かせた。
(銘苅つばき)