倒木サクラから商品 本部、収益は植樹費用に


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倒れたカンヒザクラを活用した時計やボールペン、箸、ストラップ

 【本部】本部町は、ゆいむん工房(同町)と連携し、昨年の台風で倒れた八重岳のカンヒザクラを活用した箸や時計、ボールペン、ストラップを製作した。収益で新たなサクラを植樹する。2、3の両日に「第35回本部八重岳桜まつり」で、祭り後は町役場で販売する。

 八重岳のサクラは、頂上を残して米軍基地が返還された1963年から、町が植樹してきたという。「大事に育てられてきたサクラを処分するのではなく、生まれ変わらせよう」と製品化を決めた。町の担当者は「収益で植樹して後継のサクラに命をつなげたい」と意気込む。
 ゆいむん工房の永嶺慶太さん(45)は「なかなか乾燥せず加工が大変だったが、香りや堅さは上等。今後も木を大事にしたい」と話す。箸を取り出した残りの木材でストラップを作るなど、最大限に活用している。
 値段は箸千円、時計2400円、ペンとストラップが各500円(全て税込み)。問い合わせは本部町商工観光課(電話)0980(47)2700。

英文へ→Fallen cherry trees reborn as new products