浦添市長選 3氏届け出 軍港、西海岸が争点


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(右から)第一声で支持を訴える松本哲治候補=3日午前、浦添市の大平交差点、第一声で支持を訴える儀間光男候補=3日午前、浦添市伊祖の選挙事務所前、第一声で支持を訴える西原廣美候補=3日午前、浦添市仲間の選挙事務所前

 【浦添】任期満了に伴う浦添市長選挙が3日告示され、新人で元NPO法人代表の松本哲治氏(45)=無所属、現職の儀間光男氏(69)=無所属、新人で前市教育長の西原廣美氏(65)=無所属、自民、社民、社大、民主推薦=(届け出順)の3氏が立候補を届け出た。10日に投開票される。

 米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添移設受け入れの是非、市西海岸開発事業の在り方や米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)跡利用、待機児童対策・就労サポートなどを含めた子育て支援などを争点に、3氏が1週間にわたる選挙戦を繰り広げる。
 松本候補は大平交差点で出陣式を行い「自分たちの未来は自分たちが決める。浦添の明日は浦添の市民が決める。それを結果で証明しよう」と、しがらみにとらわれない市民参加型の市政刷新を訴えた。県議の赤嶺昇、瑞慶覧功、玉城満、山内末子の各氏らが参加した。
 儀間候補は伊祖の選挙事務所前で出陣式を開き「心を豊かに、平和で暮らせる街をつくらなければならない。親世代の安定が市の大きな動力になる。子育て支援を一生懸命やる」と決意を示した。県議は長男の光秀氏や呉屋宏氏、當間盛夫氏、新垣邦男北中城村長も参加した。
 西原候補は仲間の選挙事務所前で出陣式に臨み「3期12年の市政で閉塞(へいそく)感が漂い、県や隣接市町村から孤立した状態にある。この閉塞、孤立感を払拭(ふっしょく)するのが、私に課せられた使命だ」と市政改革を訴えた。仲井真弘多県知事や翁長雄志那覇市長、糸数慶子参院議員らが参加した。
 市議会議員選挙(定数27)も3日告示され、現職23人、前職2人、新人10人の計35人が立候補を届け出た。市長選と合わせて10日投開票される。
 期日前投票は4日から9日まで、浦添市役所内の選挙管理委員会で受け付ける。投票時間は午前8時半から午後8時。
 浦添市の選挙人名簿登録者数は2日現在、8万4665人(男性4万757人、女性4万3908人)。