仲間、2年ぶり頂点 NAGOハーフマラソン


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ハーフマラソン一般男子の部 余裕の表情でゴールテープを切る仲間孝大(順大大学院)=3日、名護市陸上競技場(仲本文子撮影)

 【名護】第54回NAGOハーフマラソン(主催・同実行委員会、共催・名護市、同市教育委員会、沖縄陸上競技協会、NPO法人名護市体育協会、琉球新報社)は3日、同市陸上競技場を発着点に行われた。

ハーフ、10キロ、2・6キロに、過去最高の2730人が参加。ハーフ一般男子は仲間孝大(順大大学院)が1時間9分56秒で2年ぶり3度目の頂点に立った。同女子は安里真梨子(ランナーズサポートクラブ)が1時間18分30秒で2年連続5度目の優勝を飾った。10キロ一般男子の仲村廣都(恩納村)は2連覇を果たした。10キロ高校男子は渡久地政海(北山高)、同一般女子は喜友名菜苗(デッチアスリートクラブ)、2・6キロ中学男子は仲村將吾(名護中)、同女子は昨年同3キロの部を制した嶋袋由惟(名護中)がそれぞれ栄冠をつかんだ。

◆返り咲くも反省残す/“おきなわ”へ一新 仲間
 一昨年、大会記録を更新し優勝した仲間孝大(順大大学院)だったが、昨年は東京の実業団選手に記録を破られ準優勝。今年は独走態勢で頂点に返り咲いたものの「ここ数年で一番良くない走りだった」と、反省の残るレースとなったようだ。
 「最初の2キロ地点あたりからバテてしまった」。スタート直後から先頭には立ったが、2月とは思えない予想外の暑さと向かい風に苦戦した。
 それでも中盤までは後続に約1分の差をつけ独り旅。しかし後半は一転、徐々に後続に詰められた。後ろを見る余裕がなくなり「抜かされそうで怖かった」。
 「追いつかれたら踏ん張れなくなる」。自らを鼓舞し気合を入れると、最後まで独走を貫いた。仲間は「最低限のペースを保って、何とか逃げ切れた」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 雪辱を果たした王者だったが、タイムは大会記録の1時間6分40秒に約3分届かない、1時間9分56秒。「普通に走れば記録を出せると思っていたのに」と、うれしさよりも悔しさをにじませた。
 次に見据えるのは、3連覇が懸かった2週間後のおきなわマラソン。「大会まで時間もないけど、気持ちを切り替えて立て直したい」と、言葉に力を込めた。(仲本文子)