オスプレイ「国は低周波音認めて」 辺野古で騒音問題学習会


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渡嘉敷健准教授

 【名護】米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの低周波音などの問題を考えようと、新基地建設問題を考える辺野古有志の会は1月24日、名護市の辺野古交流プラザで「基地周辺音環境問題の学習講演会」を開いた。

講師を務めた琉球大学工学部の渡嘉敷健准教授(環境工学、騒音)は「低周波音の影響を国が認めるような動きにならないといけない」と地域住民の健康への影響を指摘した。
 講演会には約60人が参加。渡嘉敷准教授は、オスプレイが発する低周波音の聞こえ方を周波数を変えながら示し、ボールが揺れる様子を見せ、生じる振動を説明した。宜野湾市の普天間第二小学校、名護市辺野古の国立沖縄工業高等専門学校での測定結果も紹介。「アセス基準値を超えている」と話し、国による低周波音調査の必要性を訴えた。
 講演を聞いた名護市辺野古の渡嘉敷ヨシさん(74)は「オスプレイの爆音は戦時中を思い出す。あらためて基地を造らせてはいけないと感じた」と語った。