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米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイによる「水ボトル落下事故」を受け、県の古波蔵健基地防災統括監は7日、米軍キャンプ瑞慶覧や沖縄防衛局、外務省沖縄事務所を訪れ、原因究明と再発防止などを申し入れた。
仲井真弘多知事は同日、「米軍の機材が県民の頭に落ちてくるんじゃ話にならない。安全性が保証されていない機体を持ってくるのはいかがなものか」と強い不快感を示した。県庁を訪れた山田啓二京都府知事との会談の場で述べた。
古波蔵統括監によると、キャンプ瑞慶覧で対応した米海兵隊のウィリアム・トルーアクス政務外交部長は、遺憾の意を示し、原因は「人為ミス」と説明した。再発防止策として、飛行時にすでに新たな手順を取り入れたと説明した。事故発生の情報公開が遅れたことをめぐり、同部長はインターネット上のソーシャルメディアの活用を検討すると述べたという。
落下した飲料水が入ったボトルは、1リットル入りで高さ二十数センチのペットボトル状。自転車に携行する形態のプラスチック製だった。
落下場所が基地外かは不明だが、外の場合は問題になるとして乗務員が上司に報告し、米海兵隊が沖縄防衛局に伝えたという。航空機の機種の公表が遅れたことについての言及はなく、発生時間も「5日夕方」と述べるにとどめた。
沖縄防衛局で対応した藤井高文次長は今後、米軍から事故情報が寄せられた時の公表方法について県とも話し合い、検討するとした。外務省沖縄事務所で対応した松田賢一副所長は「飛行機からの落下で一つ間違えば重大事故になりかねない」と述べた。
古波蔵統括監は「米軍が直接公表するよう、申し入れてほしい」と求めた。