平和の決意 歌に込め 福岡市の西南学院中、戦争体験者に披露


社会
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戦争体験を聞かせてくれた人たちに自作の歌を贈る西南学院中の生徒たち=6日、那覇市の県総合福祉センター

 修学旅行で沖縄を訪れた福岡県福岡市の西南学院中学校(伊原幹治校長)の3年生が6日、沖縄戦の体験者から体験談を聞く「証言者交流集会」を県総合福祉センターで開き、体験者たちへのお礼と平和の願いを込めた自作の歌「真実という名の光」をプレゼントした。

平和な未来をつくる決意を歌詞に込めた歌に、体験者たちも聞き入っていた。
 同校の沖縄修学旅行は25年目で、沖縄戦の体験を聞く交流集会を毎回開く。集会の最後に合唱を披露してきたが、今回は初めてオリジナルの曲を披露しようと、昨年11月に11人の生徒が合唱制作実行委員会を結成して詩を作り、音楽の廣瀬望教諭(24)が作曲した。
 「苦しみ、痛みに耐え抜いた人の命を受け継いでいこう」「真実は光なんだ 僕たちは信じよう 平和な未来はもうすぐそばにやってきていることを」と命、平和の大切さを歌詞に込めた。委員長の緒方美月さん(15)は「真実から目を背けてはいけない、でも真実が何か分からないから追い求めていこうという内容にした」と話した。
 この日の集会は10人の戦争体験者が語り部として参加した。その一人、白梅同窓会の中山きくさん(84)は「みんなが心を合わせて、素晴らしい合唱だった」と感激した様子だった。