平和願い、せりふに力 石嶺中生徒あす音楽劇上演


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
平和音楽劇「負きてぇならん」の本番に向け、演技指導を受けながら稽古に取り組む生徒たち=7日、那覇市首里の石嶺中学校

 那覇市立石嶺中学校の生徒19人が出演する平和音楽劇「負きてぇならん」(那覇市主催)が10日午後3時から、那覇市のパレット市民劇場で上演される。7日、同中学校で行われた稽古では、市芸術監督の安田辰也さんの熱のこもった指導の下、生徒たちはせりふ回しや立ち位置を確認していた。

 劇はウチナーグチを交えた3部構成の音楽劇で、第1章と2章は、戦後を生き抜いた那覇市民の実体験を基に脚本が書かれた。生徒たちはウチナーグチのせりふに苦戦しつつ、言葉に思いを乗せようと、懸命に練習を重ねている。生演奏をする音楽班のメンバーも、全員の音を合わせようと必死に練習していた。
 出演者の比嘉奈菜子さん(12)=1年=は「泣く場面もある難しい役だけど、全力で頑張りたい」と意気込みを語った。
 入場無料。問い合わせは那覇市文化振興課(電話)098(831)8401。