浦添市長選きょう投開票 軍港移設の是非争点


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(右から)支持を訴える松本哲治候補=9日午後、浦添市伊祖、支持を訴える儀間光男候補=9日午後、浦添市宮城、支持を訴える西原廣美候補=9日午後、浦添市安波茶

 【浦添】任期満了に伴う浦添市長選挙は10日投開票される。新人で元NPO法人代表の松本哲治(45)=無所属、4選を目指す現職の儀間光男(69)=無所属、新人で前市教育長の西原廣美(65)=無所属、自民、社民、社大、民主推薦=の3候補は9日午後、市内各地で打ち上げ式を開いた。力のこもった最後の演説では、集まった有権者や支持者に向け、政策や政治姿勢をアピールした。

 選挙では、米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添移設の是非などが争点となっている。
 松本候補は大平交差点で打ち上げ式を行い「市民が主役の民主主義を、本当の市民主体の政治を、明日この浦添から発信していこうではないか」と訴えた。県議の赤嶺昇選対本部長、玉城満県議らが参加した。
 儀間候補は宮城の交差点で打ち上げ式に臨み「市民、有権者の皆さんと共に腕を組み、大同団結してゴールしたい」と訴えた。岸本幸博選対本部長、日本商工連盟浦添地区の福山弘隆会長らが参加した。
 西原候補は安波茶交差点で打ち上げ式を開き「この選挙は負けるわけにはいかない。市政を刷新して、夢と活力のある浦添をつくりたい」と訴えた。仲井真弘多県知事や宮崎政久衆院議員らが参加した。
 投票は午前7時から午後8時まで16投票所で行われ、午後9時から浦添市民体育館で開票される。当落は午後11時半にも判明する見通し。
 浦添市の当日有権者数は8万3533人(男性4万173人、女性4万3360人)。
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 松本哲治氏(まつもと・てつじ) 1967年10月19日生まれ。カリフォルニア大学バークレー校修士課程修了。2002年に介護・障がい者支援のNPO法人ライフサポートてだこ代表。市宮城出身。
 儀間光男氏(ぎま・みつお) 1943年7月24日生まれ。東京農業大卒。浦添市議2期。80年から県議4期。92年県議会議長。2001年2月に浦添市長選で初当選し3期目。伊是名村出身。
 西原廣美氏(にしはら・ひろみ) 1948年1月22日生まれ。首里高卒。66年浦添村役場(当時)採用。市総務部長などを歴任。2005年市教育長に就任し、11年に任期途中で依願退職。市安波茶出身。