浦添市長選、松本氏が初当選 若さ武器、無党派層支持


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 【浦添】任期満了に伴う浦添市長選挙は10日投開票され、新人で元NPO法人代表の松本哲治氏(45)=無所属=が1万9717票を獲得、新人で前市教育長の西原廣美氏(65)=無所属、自民、社民、社大、民主推薦=と、現職の儀間光男氏(69)=無所属=を破り、初当選を果たした。

政党に頼らず、若さを武器に「市政のリニューアル」を掲げた松本氏は、無党派層から支持を得た。投票率は63・3%で、前回(64・78%)に比べ、1・48ポイント下回った。
 松本氏は1万6997票を得た西原氏に、2720票の差をつけた。儀間氏は1万5501票だった。選挙の争点になった、米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添移設は見直しを求める。
 今選挙は軍港移設のほか、米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)沖合を埋め立てて、産業振興を図る市西海岸開発事業の手法、待機児童解消などの子育て支援策が争点となった。
 松本氏は軍港移設を「現実的でない」とし「県や那覇と連携し、移設なき返還を目指す」と主張した。西海岸開発は埋め立てを終えた第1ステージ以降は、自然海岸を観光に活用するため「海岸を埋め立てない」との方針を示していた。若さを前面に、市政刷新を訴えたことが浮動票の獲得につながった。
 浦添市の当日有権者数は8万3533人(男性4万173人、女性4万3360人)。

浦添市長選で初当選を決め、支持者らと喜びの万歳をする松本哲治氏(中央)=10日夜、浦添市伊祖の選挙事務所
2013年浦添市長選挙得票数(選管最終)