キングス勢い4連勝 bjリーグ第30戦


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キングス―宮崎 第3クオーター、リング下に切り込みシュートを放つ山内盛久=10日午後、沖縄市体育館(渡慶次哲三撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=23勝6敗)は10日、沖縄市体育館で宮崎シャイニングサンズ(同地区10位=4勝27敗)と第2戦(今季第30戦)を行い、78―55で快勝、4連勝を飾った。

第1クオーター(Q)はハードな守備からの攻撃でキングスが主導権を握り、21―12とリードしたが、第2Qに宮崎が追い上げ、34―28で前半を終えた。第3Qはキングスが勢いに乗り、徐々に宮崎を引き離し、最後は岸本隆一の得点などで勝利につなげた。宮崎のポイントガードで県出身の大城弘樹は約27分出場し、4点を決めた。キングスの次戦は16、17の両日、島根県松江市総合体育館で島根スサノオマジックと2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(24勝6敗)
78―55(21―12,13―16,26―9,18―18)
宮崎シャイニングサンズ(4勝28敗)
 【評】第1Qで流れをつかんだが、第2Qはショットミスが目立つようになり、宮崎に押された。第3Q以降はキングスがペースをつかんだが、4Qでショットが決まらずスコアが止まる時間もあった。宮崎にオフェンスリバウンドを奪われた後の失点もあり、今後の課題となった。(平安太一)

◆我慢できていた
 遠山向人HC(キングス)の話 昨日の試合からパーフェクトには修正できていないが、良くない中でも我慢ができていた。オフェンスリバウンドを取られ過ぎており、もう少し真剣にリバウンドを取りにいかないといけない。次は前に連敗した島根との試合で、浜松戦も続くのでワンギア上げて戦う。

◆完敗だった
 佐野公俊HC(宮崎)の話 昨日はキングスのディフェンスがハードだったので、今日はボールを回してオフェンスを組み立てたが、うまく行かず完敗だった。キングスが自分たちのフォーメーションを勉強していたので、その裏を突くことができたら違う展開になっていたと思う。

◆山内、本領発揮 シュート巧み12得点
 素早いドライブでリング下に切り込み、アウトサイドからも積極的にシュートを放つ。山内盛久のバスケの持ち味が随所で光り、チームに4連勝を呼び込んだ。「これが持っている本来の力だ。最低あれくらいはできないと」。試合を振り返る山内は満足そうに口元を緩めた。
 最近の試合で山内は、決して好調とは言えなかった。インサイドから得点を狙ってもリングに嫌われ、連敗した滋賀戦ではアウトサイドのショットが決まらず悔しい思いを味わった。「(ショットが)入らずに悩んでいたら、(周囲から)思い切りいけと言われた。そうしたら入った」と晴れ晴れとした表情を見せた。
 宮崎との第2戦では第1Qから3点シュートを決め、第3Qは巧みな身のこなしで相手リング下に切り込んで得点した。3点シュート2本を含む12得点の活躍を見せた山内。それでも「まだまだ(3点シュートを)落としている数が多い。決める確率をもっと上げる」と気持ちを引き締める。
 この日はルーキーの岸本隆一が第4Q終盤にコートに立ち、出身地の名護から訪れた大応援団の前で初のフィールドショットを決めた。「声援が力になっていると実感した。次は初めてのアウェー戦だけど、フレッシュさでチームに勢いを与えたい」と笑顔で話した。(平安太一)