我那覇準V 全国へ テニス九州Jr.女子


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14歳女子シングルス決勝 力強いフォアハンドショットを放つ我那覇真子(チャレンジ)=11日、那覇市の奥武山公園庭球場(諸見里真利撮影)

 テニスのDUNLOPCUP全国選抜ジュニア選手権兼ワールドジュニア九州地域予選最終日は11日、奥武山公園庭球場で行われ、女子14歳ダブルスの我那覇真子・宮城もも組(チャレンジ)が初優勝を飾った。

我那覇は同シングルスで準優勝し、県勢としては2年ぶりに全国選抜(千葉、5月16~19日)の出場権を獲得した。準決勝で我那覇に敗れた下地奈緒(JINJr)は、相手が棄権したことで認定で3位入賞。12歳ダブルス3位決定戦に臨んだ下地美桜・下里うらら組(エムジョイTC)は4―8で敗れた。

◆強気攻めもサーブ課題
 初の決勝に駒を進めた我那覇真子(チャレンジ)。テンポの早いストロークで優位に立ちながら、その後の好機を生かせず、波に乗れない。準々決勝で第1シードを破った力強いサーブも、この日は精彩を欠いた。
 ファーストサーブの入りが悪く、サービスゲームのキープに苦しんだ。「サーブを入れることに集中して余裕がなくなった」(我那覇)。それでも、ライジングショットをベースラインに決めるなど攻めのプレーを貫いた。
 4―5で迎えた第10ゲーム。40―15とリードしながら宮原(福岡)のドロップショットへの反応が遅れ、返し損ねた。直後にショットがアウトになるなどミスが続き、このゲームを落とした。第12ゲームは、1ポイントも奪えないまま勝負を決した。「(第10ゲームの)チャンスを生かせなかったことが響いた」と親富祖修市コーチ。我那覇は「自分が逆の立場なら、あの場面でドロップする勇気はない。想定外のプレーだった」と悔しがった。
 準Vで全国選抜への切符を手にした。「3カ月でサーブ力を付けたい」と親富祖コーチ。我那覇は「サーブの確率を上げたい」と目指す全国1勝に向け、気を引き締めた。(新垣梨沙)