あげな(男子)コザ(女子)頂点 県中学選抜バスケット


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 バスケットボールの第20回県中学選抜優勝大会は11日、宜野座村総合体育館で決勝リーグ残りの試合を行い、男子あげな、女子コザがそれぞれ3戦全勝で優勝した。

優勝校と、準優勝の男子美東、女子あげなは、第33回全九州春季選手権大会(3月15~17日、長崎県)に派遣される。

◆堅守から好機/男子あげな 集中切らさず得点
 男子決勝リーグ最終戦、美東と2勝同士でぶつかったあげなは、相手の得点源をしっかりマーク。厳しい守りで相手のミスを誘い、リバウンドからの速攻で得点を重ねた。
 美東は、高さのあるジョーンズ健太郎が、リング下で攻守に存在感を示した。対するあげなは、共に身長180センチ台の野原暉央、島尻玲央のセンター2人が内側を固めた。
 昨年12月の新人大会も決勝で同じ顔合わせとなり、この時は美東が優勝した。
 「前の大会は、インサイドができなくて負けたので、今回はそこを意識してやった」と野原。
 攻撃でも内外の連係を意識。中距離からのシュートで、リング下を守るジョーンズを外に引き寄せると、喜納昌也らが内に走り込んでシュート。センター2人が、内で好機を広げた。
 「いったんセンターに入れてから外にボールを回したり、3ポイントを狙ったりした」と話す喜納は、23得点と活躍。「新人大会でミスしたことを頑張って練習してきた」といい、雪辱を果たしたことを喜んだ。
 登録メンバーは2年生8人という少ない部員でつかんだ栄冠。大庭靖一コーチは「最後まで集中力を切らさなかった」と選手たちの頑張りをたたえた。金澤靖治主将は「九州でも、きょうできたことを焦らずにやりたい」と話した。(宮里努)

男子決勝 あげな―美東 ゴール下でシュートに持ち込むあげなの喜納昌也(5番)=11日、宜野座村総合体育館(花城太撮影)
女子決勝 コザ―あげな ドリブルでゴール下に切り込むコザの仲村渠寿乃