4世代、絆の歌三線 儀間さん、古典芸能45年公演


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4世代での独唱を披露する(左から)儀間良治さん、良和さん、伊地逸美さん、七菜子さん、七月綺さん=10日、伊江村農村環境改善センターホール

 【伊江】伊江村出身の儀間良和さん(63)の古典音楽芸歴45周年記念「4世代ふるさとにて歌う」チャリティー公演(同実行委員会主催、同村郷友会共催)が10日、同村農村環境改善センターホールで開かれた。

父良治さん(92)が元気なうちに4世代公演を開催したいという家族の願いで、鹿児島県姶良(あいら)市在住の長女伊地逸美さん(39)と娘の七菜子さん(11)、七月綺(なつき)さん(9)姉妹も駆け付け世代を超えた共演が実現した。
 良和さんは19年前に親子3世代でふるさとチャリティー公演を行っている。今回は村内外から約400人が来場し、良和さんの独唱をはじめ、創作舞踊など14演目が披露された。
 良和さんの妻節子さん(63)、次女和沙さん(34)も踊り手として出演し、父の歌三線に合わせて舞台に花を添えた。伊野波節を4世代で独唱すると会場は静まり返り、ひときわ大きな拍手が送られた。
 良和さんは携帯電話を通じて二人の孫を指導し、七菜子さんは野村流古典音楽保存会賞金賞を、七月綺さんも銀賞を受賞した。
 公演の最後に孫から良治さんと良和さんに向け「グランプリを目指す」「いろんなことに挑戦したい」とメッセージが読み上げられた。良和さんも「4世代公演が実現し、感謝の気持ちでいっぱい。これからも日々精進していきたい」とあいさつした。
 チケット売り上げの一部30万円は同村人材育成会に贈られた。(金城幸人通信員)

英文へ→Ie classical music artists perform to bring generations together