児童生徒らイルカ骨格標本作製 パネルに手形も


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シワハイルカの標本作りに参加した子どもたち=10日、座間味村座間味港ターミナル

 【座間味】座間味村の座間味港ターミナル内で9、10の両日、シワハイルカの骨格標本作りが行われた。
 昨年8月6日、ざまみイルカ会(中村毅会長)が、台風9号が接近する阿真ビーチに迷い込んだシワハイルカを、阿真区の「ウミガメと里海を守る会」のメンバーや区民らと協力し保護したが、翌日に死亡した。

村ホエールウオッチング協会などと協議し、同イルカの「骨格標本」を作るため、村内のビーチに埋めていた。
 標本作りには、座間味幼小中学校児童生徒や父母、同イルカ会会員ら約70人が参加。国立科学博物館の山田格さんと田島木綿子さん、まっ工房(東京都)から制作講師の薄井誠さんら3人を招き、クジラやイルカについて話を聞きながら、グループに分かれて作業を進めた。
 標本の後ろに飾る実物大のシワハイルカのパネルには制作に関わった園児、児童、生徒全員が「イルカに命を与える」との意味を込め、手形を付けた。
 大石遼博君=泊小3年=は「家族でホエールウオッチングしに来た。標本作りにも参加できラッキー。座間味村は最高」と笑顔で話した。
(宮里芳和通信員)