キングス、浜松に逆転許さず bjリーグ第33戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=24勝8敗)は23日、愛知県の豊橋市総合体育館で浜松・東三河フェニックス(同地区4位=23勝13敗)と今季第33戦を行い、87―84で勝利、連敗を2で止めた。

2位の島根とのゲーム差は2のまま。立ち上がりは両チームともに得点を奪い合う接戦となったが、第2クオーター(Q)の終盤にテレンス・ウッドベリーや小菅直人らの3点シュートが立て続けに決まり、キングスが52―45とリードして前半を終えた。後半はショットミスが目立つようになったが、並里成を中心に攻め込んで加点。第4Q終盤にファウルやミスが重なり追い上げられたが、最後は浜松の3点シュートが外れて逃げ切った。浜松との第2戦は24日午後1時半から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(25勝8敗)
 87―84(21―25,31―20,21―17,14―22)
浜松・東三河フェニックス(23勝14敗)

◆第2Q流れつかむ
 不調だったキングスのアウトサイドショットが爆発した。第2Q、テレンス・ウッドベリーが2本連続、アンソニー・マクヘンリー、小菅直人と4連続で3点シュートが決まった。小菅は立ち上がりからショットが好調で、「シュートタッチも良く、気持ち良く放てた」と満足げ。5本の3点弾を含む18点を決めた。
 これまで幾度もbjリーグ王者を争った両チームの激突は、最後まで目を離せない接戦となった。第1Qから点の取り合いになり、第2Qの中盤まではどちらに流れが傾いてもおかしくなかった。両者が一歩も譲らないクロスゲームに終止符が打たれたのは、第2Q終盤だった。
 リング下でハードな守備を仕掛けるキングスが浜松のオフェンス陣を圧倒。いい形でショットを打たせず、リングにはじかれたボールをしっかり拾って攻撃につなげた。3点シュートも確実に決め、一気に流れを呼び込んだ。
 第3Q以降も勢いを維持して優位に試合を進めた。それでも、ゲームには課題もあった。ファウルやターンオーバーから失点する場面が目立ち、アウトサイドショットにこだわるあまりリング下での好機を逸する場面もあった。ただ、最後までキングスの堅守は崩れず、逆転は許さなかった。次戦でも強さを見せられるか、キングスの勢いに期待がかかる。

◆いいバスケできた
 遠山向人HC(キングス)の話 先週は連敗していたので勝つことができて良かった。得点が分散されてアシストも多く、いいバスケができた。(浜松の)ホワイトやガロウェイにハードにアタックされて抑え切れていなかったので、明日は速いアタックを抑えたい。