宮国、凱旋の好投 プロ野球オープン戦開始


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◆宮国、ローテへアピール 先発3回無失点
 昨年に続き、地元・沖縄のオープン戦で2度目の凱旋(がいせん)登板を果たした宮国椋丞(糸満高出)。チームは0―3と敗れたが、予定していた三回までを「ゼロに抑える」との宣言通り無失点に抑え、先発ローテに名乗りを挙げた。

 初回、先頭打者の菊池を相手に初球から142キロをマークしてストライク。空振り三振に仕留めると、続く安部も、中堅フライで2死。3番・ルイスには四球で出塁を許したが、4番のエルドレッドもフライに打ち取り、出だしは好調。続く二、三回とも1死一塁の場面から併殺を奪い、零封とした。
 プロ3年目。持ち前の長い手足を生かした伸びやかなフォームで、堂々とした投球を披露した20歳は、昨年のオープン戦登板時よりも約10キロ速い、140キロ台中盤の速球を中心に、46球を投げきった。
 原監督にも「いい感じでできてきているんじゃない」と言わしめたが、当の本人は1安打2四球と毎回走者を背負う内容に「あまりいいピッチングができなかった」と、納得はしていない様子。「(沖縄のファンに)成長した姿を見せたかったが、うまくいかなかった」と振り返った右腕は、開幕に向け「チャンスがあれば、またアピールしていきたい」と、気合を入れ直した。(仲本文子)

◆地元でスタート 名幸審判員に笑顔
 巨人―広島のオープン戦で二審を務めたのは「選手会が選ぶベストアンパイア」に10年連続で選ばれた名幸一明審判員(興南高出)。地元・沖縄の球場で、今シーズン初の審判を行った。
 「いつもと変わりなく、大きくジェスチャーするようにジャッジした」と語る名幸審判員。審判になって今年で15年目を迎え「何回やっても地元で審判をするのはうれしい」と笑顔で語った。「けがをしないように、いつも通り一球一球に集中していきたい」と「11年連続ベストアンパイア」に向けて始動した。

3回を無失点に抑えた巨人の宮国椋丞投手=23日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(真栄城潤一撮影)
大きいジェスチャーでジャッジを観客にアピールする名幸一明審判員