【中国時報】派遣兵士が村史を完成 大学院で歴史専攻


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 嘉義県(かぎけん)の山村である太平村では、代替役として同村に派遣された兵士の積極的な協力を得て村史を完成させ、ことし2月、村役場から出版し、村民から感謝されている。代替役にはさまざまな業種があるが、史書の編さんに協力したのはこれが初めて。

 編さんに協力したのは、大学院で歴史学を専門にした鐘智誠(しょうちせい)さん。単位を修了し、論文の審査結果を待つばかりの段階となったため、代替役に就いた。鍾さんの専門知識を生かした精力的な資料収集には村民も驚嘆。兵役を終え村を去る鍾さんに感謝と称賛の声が寄せられている。
 太平村は標高千メートルの高地にある寒村。高齢化も進み、人口の流出も激しい。村おこしで全国から芸術家を招聘(しょうへい)しイベントなどを行っている。