オキダイナどんな味? 知名度向上へ収穫祭


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オキダイナを収穫する地元の農家=2月23日、南城市玉城

 【南城】南城市玉城字堀川の野菜直売所「たまぐすく花野果(はなやか)村」(大城浩明社長)は2月23日、沖縄大学、南部農林高校が共同研究している新野菜「オキダイナ(沖大菜)」の無料収穫祭を南城市玉城の畑で開催した。地元の人や家族連れなどが参加し、野菜を収穫した。

 オキダイナはリーフレタスの一種。一年中栽培可能でレタスや白菜より栄養価が高いとされる。
 2005年に沖大の山門健一名誉教授が中国から「油麦菜(ゆはくさい)」の種を持ち帰り、同直売所と南部農林高で試験栽培に取り組んできた。新野菜は、大城社長が「オキダイナ」と命名。今では八重山や西原町、県外でも栽培。ホテルや観光施設で料理の材料に利用されるなど知名度を上げている。
 大城社長は「県内では夏場に収穫できる葉野菜がとても少ないので、一つでも種類を増やしたい」と意気込み、知名度向上に励んでいるが、まだ生産量は少ない。
 収穫祭には、小学生や地元の農家が大勢訪れ、にぎやかにオキダイナを収穫した。山門名誉教授は「オキダイナが真夏でもコンスタントに出荷できるようになれば、沖縄の野菜事情も変わるだろう」と期待した。
 オキダイナの問い合わせは同直販売所(電話)098(948)4187。