伝統の技を継承、繭から真綿作る 久米島紬展で体験


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講師から指導を受けながら真綿作りなどを体験する参加者ら=2月16日、久米島町の久米島博物館

 【久米島】ワークショップ「真綿作りと真綿からの糸つむぎ」が2月16日、久米島博物館ロビーで開かれた。大人から子どもまで約20人が参加。島内で養蚕された繭を使って、真綿作り、糸取りの工程作業を体験した。17日まで同館で開かれた特別企画「久米島紬(つむぎ)展」の関連事業として開催された。

 久米島紬保持団体の桃原禎子さん、神里智江さん、古堅ヨシエさんが講師を務め、丁寧に指導した。繭から出てきた蚕のさなぎにびっくりしたり、慣れない手つきで糸取りをした参加者は、慣れてくると談笑しながら体験を楽しんだ。
 娘の花凜ちゃん(4)と一緒に参加した鈴木宏美さんは「初めてで難しかったけど、とても楽しかった。久米島紬の歴史と伝統をこれからも伝えてほしい」と感想を話した。
(中島徹也通信員)