キングス快勝 bjリーグ第36戦


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キングス―横浜 第3Q リング下に切り込んでシュートを放つテレンス・ウッドベリー=3日、宜野湾市立体育館(諸見里真利撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=27勝8敗)は3日、宜野湾市立体育館で横浜ビー・コルセアーズ(東地区1位=25勝10敗)と第2戦(今季第36戦)を行い、75―58で勝利、4連勝を飾った。

2位の島根とのゲーム差は3に広がった。キングスは序盤から激しいプレッシャーで横浜の攻撃を抑え、試合の主導権を握った。第2クオーター(Q)に入るとミスなどから横浜に攻め込まれたが、テレンス・ウッドベリーらが得点し、32―27で前半を終えた。後半も勢いを落とさなかったキングスは徐々に横浜を引き離し、快勝につなげた。キングスの次戦は9、10の両日に岩手県の一関市総合体育館で東地区の岩手ビッグブルズと2連戦を行う。早ければ次週にもキングスの6位以上が確定し、プレーオフ進出が決まる。

琉球ゴールデンキングス(28勝8敗)
75―58(18―8,14―19,24―14,19―17)
横浜ビー・コルセアーズ(25勝11敗)

 【評】ハードなディフェンスで横浜の攻撃を崩したキングスが立ち上がりから流れをつかんだ。第2Qは横浜に押される時間が多かったが、しっかりと我慢して守り続け、3Qの攻勢につなげた。3点シュート決定率は34・8%、フリースロー決定率は86・4%と第1戦より改善したが、ターンオーバーが13も出るなど課題もあった。(平安太一)

◆点数以上にタフ
 遠山向人HC(キングス)の話 点数以上にタフなゲームだった。勝因はディフェンスを小まめに頑張ったことで、相手に良くない形でショットを打たせた。しかし、オフェンスリバウンドを多く取られた。次の試合までにリバウンドを取れるようにシステムを確認する。

◆たくさん学んだ
 レジー・ゲーリーHC(横浜)の話 選手はハードに戦ったが、とても強く、大きな相手だった。スロースタートの第1Qからリードを許し、第3Qで大きく差を付けられた。負けはしたが、いいチームを相手にした試合は貴重で、たくさんのことを学んだ。

◆ウッドベリー奮起
 まさにチーム一丸となった勝利だった。テレンス・ウッドベリーや金城茂之、山城吉超など、ベンチスタートのメンバーが大きな仕事を果たしてチームに貢献する。スターティングメンバーだけではない、選手全員で勝利をつかむチーム力の高さを見せた。
 第1Qから守備が良く、いい形でゲームを進めていたキングスだったが、横浜も簡単には勝たせてくれなかった。第2Qに入ると、横浜はキングスのミスを見逃さず、手堅い攻撃で得点を重ねた。横浜に流れが傾くかに見えたが、山城が体を張ってそれを阻止した。リング下に立ちはだかる山城は、相手オフェンスの動きを止め、ショットミスを誘った。
 得点力でチームに勢いを付けたのはウッドベリーと金城だった。第1Q終盤から出場したウッドベリーは、アウトサイドショットを何度も決めた。我慢の時間が多かった第2Qには、リング下に切り込んで得点し、バスケットカウントも獲得するなど試合の流れを渡さなかった。
 金城はキングスが再び波に乗りだした第3Q、鮮やかな3点シュートを決め、勝利を大きく引き寄せた。「金城のシュートは強烈だった」と遠山向人ヘッドコーチも絶賛する。両地区の首位対決はキングスが連勝した。ウッドベリーは「2試合ともにチームがよくプレーできていた」と満足げに振り返った。(平安太一)