辺野古埋め立て 首相「月内に申請」 オバマ氏へ伝達


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 【東京】安倍晋三首相は、先月22日の日米首脳会談でオバマ大統領に対し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古沖への移設に向け、3月中に公有水面埋め立てを県に申請することを伝えていたことが4日、分かった。

政府関係者が明らかにした。政府は、県議会最終日の29日に申請する方向で調整している。
 首相はオバマ大統領に対し、日米合意に基づき普天間飛行場の県内移設に向けた強い決意を示すとともに、3月中に申請することを明言した。首相は訪米に先立つ先月20日の参院予算委員会の際、首脳会談で申請時期を言及するかについて「予定はしていない」と述べたが、米側に安倍政権が普天間飛行場の移設を着実に進めているとの姿勢を示す必要があると判断した。
 日本政府は、名護漁協が11日に埋め立てへの同意を諮る臨時総会を開くことに加え、県内からの反発を恐れ名護市議会、県議会の開会中を避け、県議会が閉会する29日に埋め立て申請を行う方向で検討している。
 政府関係者は「普天間の固定化は避けないといけない。申請後も引き続き知事の理解が得られるよう努力していく」と述べた。