「五輪目指して」卒業生を激励 浦工レスリング部


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言葉を詰まらせながら、屋比久保監督(右)に感謝の言葉を述べる卒業生たち=2日、西原町の沖縄GC

 1日に卒業した浦添工業高校レスリング部3年生を送る会が2日、西原町内で開かれた。父母や同部の生徒、OBらが出席して卒業生7人を激励した。

 3年生は、昨年3月の全国高校選抜大会で全国制覇を果たし、県勢として初の日本一に輝いた。卒業生7人のうち、与那覇竜太が専修大、屋比久翔平が日体大、宮國雄太は国士舘大、本村匠は山梨学院大に進学しレスリングを続ける。知念恭之介は陸自へ、長田憲祐は沖縄大へ進む。
 マネジャーを除く3年生6人はこの日、世話になった屋比久保監督と父母、マネジャーに向けサプライズ企画を用意。それぞれに記念の品や手紙を渡した上で、マネジャーを務めた新垣奈々さんに「朝練や合宿でおいしいご飯を作ってもらい元気をもらっていた」、父母に「全力でレスリングに取り組むことができたのは、父さん母さんの支えがあったから」と感謝した。屋比久監督には、6人それぞれが言葉を詰まらせながら「一緒だった10年間は一生の宝になった」「人生で最も大切なことを教えてもらった」と感謝の言葉を連ね、全国選抜優勝時の写真入りの盾を贈った。
 屋比久監督も卒業生一人一人との思い出を語り「大学でも後輩の道しるべとなって」「五輪の夢を目指して」と激励。内緒で用意した記念品を7人に贈った。卒業生は仲間との別れを惜しみながら、新たな進路での奮闘を誓っていた。