頂点目指し調整 ダイキン女子8日開幕


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 国内女子プロゴルフツアーの今季開幕戦となる第26回ダイキンオーキッドレディストーナメントが8日から3日間、南城市の琉球GC(6435ヤード、パー72)で開催される。

県勢はプロ・アマ合わせて過去最多の15人が出場。ツアー通算10勝を狙うダイキン所属の諸見里しのぶや15年連続の上原彩子、米ツアーで活躍する宮里美香が大会に臨む。4年連続となる大城さつき、プロ3年目の上原美希、川満陽香理も出場する。新崎弥生は3年ぶり、山口春歌は2年ぶりの出場。昨年のファイナルQT上位の比嘉真美子、与那覇未来もプロ入り後初の同大会に挑む。アマチュアは、ダイキンアマ選手権大会を勝ち上がった大城美南海(熊本国府高)と山城奈々(浦添高出)、比嘉怜羅(上山中―福島・富岡高出)、新垣比菜(具志川中)、澤田沙都子(早大)を加えた計5人が大舞台に臨む。5日は各選手が練習ラウンドを行い、調整に汗を流した。7日はプロ・アマ戦が行われる。

◆今季3戦目 上原彩子/「楽しみ、結果出したい」
 米女子ツアーに今季から本格参戦している上原彩子。既にことし3戦目になる今大会について「いままでこれが1戦目だったが、今回は3戦目。充実しているし、ゆとりがある感じがする」と話し、精神的な余裕が生まれているようだ。
 オフの間は、中間距離と小技を全体的に練習したといい、「まだ、もうちょっと詰めたいが、いい感じ。(大会が)楽しみ」と感触はいい。
 5日の練習ではグリーンの堅さやショットの距離感などを確かめながら、9ホールを回った。「締まっていて、いつもの堅いグリーン。ダイキンだなと思った」と感想。ショットも「いい感じ」という。
 地元での大会に「多くの人が期待してくれていると思うが、今年の仕上がりはいい。自分自身も期待している」と手応えを感じている様子。「しっかり結果を出して、いいプレーを見てもらいたい」と話した。
 日米でツアー参戦という「新しい取り組み」を始めた今季。タフな日程にも「やってみないと分からないが、頑張って乗り切りたい」と覚悟はできている。
 「どちらでも結果を出せるように頑張りたい。皆に与えられたものではないので、楽しみながら結果が出せるようにしたい。いろいろなことに挑戦していきたい」と意欲的だった。(宮里努)

◆体力、技術向上 初の栄冠へ自信/諸見里しのぶ
 1週間前に沖縄入りし、2度目の練習ラウンドを行った諸見里しのぶ。10年連続13回目の出場となる大会に向け「昨年より、体力と技術がさらに良くなっている」とコンディションの良さをアピールする。
 オフの間、ウエートトレーニングを取り入れ、筋力アップに取り組んだ。昨年と比べ、ドライバーの飛距離が10ヤード伸びたという。アプローチの安定感も増し「プロになって今までで一番いい仕上がり」と手応えを得た。
 だが、2月下旬にタイで行われた米女子ツアー初戦の結果は61位。好調と感じる一方で、スコアを伸ばせず「焦った」と振り返り「今後はそんな場面が続いても自分を高く保つことが課題。焦らずじっくり行く」と表情を引き締める。
 この日はグリーン回りのパッティングの感触を入念に確認した。「13歳から出ているから」とコースは熟知しているが「情報の多さに惑わされず、腹をくくって狙ったところにしっかり打つイメージを持つことが大事」とも。ダイキン工業所属で、ホストプロ。「地元で応援してくれる人も多く、一番優勝するチャンスがある」と大会初の頂点を見据える。(新垣梨沙)

アプローチの練習をする上原彩子=5日、南城市の琉球GC(渡慶次哲三撮影)
ティーショットを放つ諸見里しのぶ