キングス 連勝止まる bjリーグ第37戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=28勝8敗)は9日、岩手県の一関市総合体育館で岩手ビッグブルズ(東地区3位=25勝13敗)と今季第37戦を行い、77―79で敗れ、連勝は4でストップした。

2位島根との差は2に縮まった。キングスは第1クオーター(Q)からパスミスが目立ち、何度も攻撃の機会を失う苦しい立ち上がりとなった。32―38とリードされて迎えた第3Qはキングスの攻撃が爆発。ジャーフロー・ラーカイらの得点で岩手を一気に引き離した。しかし、第4Qは逆に岩手の猛攻を受け、17点差をひっくり返された。岩手との第2戦は10日午後1時から同体育館で行われる。

岩手ビッグブルズ(26勝13敗)
79―77(19―15,19―17,11―34,30―11)
琉球ゴールデンキングス(28勝9敗)

◆こういう展開初めて
 遠山向人HC(キングス)の話 負けたことは悔しい。こういう展開はシーズンを通して初めての経験だった。チームとしてこの敗戦から学ぶことは大きく、また学んで成長しないといけない。今日の敗戦を糧にして、明日の試合に切り替えたい。

◆まさかの大逆転負け 第4Q空回り
 第4Qを迎えた時点で66―49。試合は圧倒的にキングス優位だった。しかし、その空気は暗転した。
 第4Qの立ち上がり、立て続けにファウルを取られると、岩手に流れが傾き始める。岩手のアウトサイドショットが決まる一方で、キングスのショットはリングにはじかれる。残り1分20秒から岩手のカルロス・ディクソンとレジー・オコーサの3点シュートが決まり、試合をひっくり返された。最後はキングスの3点弾が外れ、大逆転負けを喫した。
 この日のキングスは立ち上がりからミスが目立った。ハードなディフェンスは健在で、岩手の攻撃を何度も止めたが、ボールを奪った後がまずかった。軽快なパス回しは影を潜め、連係プレーはかみ合わなかった。4点ビハインドで迎えた第3Qはキングスが堅守から流れをつかみ、着実に得点を重ねた。小菅直人や山内盛久のスチールもさえ、34点を奪う猛攻を見せた。
 しかし、第4Qは岩手に30点を奪われる失速ぶり。ミスはあったものの、ディフェンスや攻撃に大きな乱れはなかっただけに、手痛い敗戦となった。キングスの前ヘッドコーチの桶谷大氏が率い、澤岻直人らキングスでプレーしていた選手が在籍する岩手は、互いを知り尽くした相手とも言える。それだけに連敗するわけにはいかず、次戦の巻き返しが必要になる。