上原美3位 新垣10位 ダイキン女子第2日


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 女子プロゴルフの第26回ダイキンオーキッドレディストーナメント第2日は9日、南城市の琉球GC(6435ヤード、パー72)で行われ、通算10アンダーの134で木戸愛が単独首位に浮上した。2位に1打差の森田理香子、3位に通算7アンダーで県勢トップの上原美希ら6人が並んだ。

14歳のアマ・新垣比菜(具志川中)は通算5アンダーの10位、宮里美香は通算4アンダーの18位につけた。通算1アンダー、143までの54人が最終日に進み、県勢はプロアマ合計15人中、プロ5人とアマ1人が決勝ラウンド進出を決めた。

◆3差 V争い名乗り/美希
 初日に続き、県勢トップで予選ラウンドを通過した上原美希。2日目も3連続バーディーを披露し、通算7アンダーの3位タイにつけ、優勝争いに名乗りを上げた。
 まずは6番(パー4)。2打目で約4メートルにつけバーディーとすると、続く7番(パー5)は、持ち前の集中力を生かしチップインバーディー。8番(パー3)も1オンからの約4メートルを沈め、思わずガッツポーズを決めた。
 2日目が終わった時点で、ボギーは初日の一つのみ。初日のフェアウエーキープ率もさることながら、第2ラウンドで目を見張ったのはリカバリー率だった。9番(パー4)はバンカーにつかまり、あわやボギーかと思われたが、約5メートルのパーパットを沈め「少しは成長したところを見せられたかな」と笑顔で語った。
 順位を上げるたびに増えるギャラリーにも「応援してくれる人がたくさんいるのは、むしろうれしいこと」と気後れすることなく、落ち着いたプレーでリーダーボードに名前を刻んだ。順位表に名前が並んだのを見て「最初は(上原)彩子さんだと思ったけど、よく見ると自分だったので驚いた」と振り返った。
 首位と3打差。県勢としては、2004年の宮里藍以来9年ぶりの優勝を射程圏内とした24歳は「泣いても笑ってもあしたが最後。思い切りゴルフを楽しみたい」と力強く言った。(仲本文子)

◆成長実感 7バーディー/新垣 父と二人三脚
 14歳の新垣比菜(具志川中2年)が7バーディーを奪い、55位タイから10位タイへと急浮上。アマチュアで唯一の予選突破を果たした。中学生でのダイキン女子予選通過は、2009年の比嘉真美子以来で4年ぶり4人目。
 この日はショット、パットともに好調だった。初日はぶれていたというショットが「自分の思うようにできた」といい、バーディーチャンスを演出した。
 パーオンは初日4に対し、この日14と約8割。安定したショットでグリーンに乗せると、この日「一番良かった」と振り返るパットで次々にカップに沈めた。
 2番ではスライスラインを読んでバーディーを決めた。6アンダーの66は、この日のベストに並ぶスコアで、自己ベストを3打更新した。
 キャディーはコーチを務める父・博昭さん。二人三脚で回った2日目のラウンドを振り返り、「ミスのない、ベストのパッティングだった」と評価。1月のアマ選手権は苦しみながらのラウンドだったといい、「悪い中でも結果(4位)を出し成長している。その頑張りが今につながっている」と話した。
 小6だった2年前は予選落ちの新垣。今回は目標だった予選突破はクリアした。優勝なら史上最年少だが、それは意識せず、最終日は「リラックスして楽しんでやりたい。それでアンダーならいいなと思う」と話した。
(宮里努)

6番 この日最初のバーディーを沈め、笑顔の上原美希(金良孝矢撮影)
3番 パットのラインを読む新垣比菜(手前)とキャディーを務める父の博昭さん=9日、南城市の琉球GC(真栄城潤一撮影)