【中国時報】粉ミルク、中国へ持ち出しを制限 香港が買い占め防止策


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 香港政府は1日、転売目的で中国から越境し、大量に粉ミルクを持ち帰る「運び屋」への規制強化を始めた。中国本土で近年、粉ミルクへの有害物質混入事件が数件発生。品質不安による外国製粉ミルクの買い占めが横行しており、香港では深刻な品不足を招いている。

 規制対象は36カ月以下の乳幼児向けの粉ミルク。24時間以内に持ち出せる量を1人1・8キログラム、大型缶2個相当に制限した。税関では同日午後2時までに10人を摘発。そのうち8人が香港籍、2人が中国籍だった。
 香港政府はことし2月から規制措置を取ってきたが「運び屋」による密輸が後を絶たないため、陸路中国へ向かう駅などの税関に200人を増員。エックス線による検査装置も14台設置するなど、体制を強化した。