猛攻キングス、岩手に快勝 bjリーグ第38戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=28勝9敗)は10日、岩手県の一関市総合体育館で岩手ビッグブルズ(東地区3位=26勝13敗)と今季第38戦を行い、99―67で勝利した。2位島根とのゲーム差は2のまま変わらない。

キングスは第1クオーター(Q)から、5本の3ポイントを含むシュートを高確率で決めて勢いに乗った。9点リードで迎えた第3Qは前戦同様に、キングスの攻撃が爆発し、アンソニー・マクヘンリーや小菅直人の連続得点などで一挙に24点差をつける展開に。最終Qでも大量得点を奪い、岩手に大勝した。キングスの次戦は16、17の両日に千葉県の千葉ポートアリーナで東地区の千葉ジェッツと2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(29勝9敗)
 99―67(24―12,18―21,28―13,29―21)
岩手ビッグブルズ(26勝14敗)

◆3P連発 突き放す
 キングスは第1Qからシューター陣の3点シュートが好調だった。試合開始38秒に、アンソニー・マクヘンリーが口火を切ると、このQだけで4人が5本を決めて2桁の点差をつけ、早々と岩手を突き放した。
 守りでも、ボールを持つ選手を2人掛かりで抑えるダブルチームを徹底し、スチールから早い攻撃へとつなげた。ジャーフロー・ラーカイが並里成や山内盛久から、ジェフ・ニュートンがマクヘンリーから絶妙なパスを受けてダンクを押し込む“魅せるプレー”も随所に飛び出した。計11本の3点シュートを沈めるシューター陣の活躍もあり、最終Qまで猛攻を緩めず点差を広げたキングス。最大35点差をつけて岩手の攻め気をそいだ。
 課題と言えば、堅守ゆえに、ゴール下のファウルが多くなったことか。この日、元チームメートのディリオン・スニードに与えたフリースローは17本。スニードがこれを全て外し、手痛い失点は免れたが、競った試合で同じようにフリースローを与えていては、リズムを大きく崩しかねず、今後は注意が必要だ。
 27得点、リバウンド14本と大車輪の働きを見せたマクヘンリーは「激戦が続く中で、いかに自分たちのバスケットができるかを考えてプレーしたい」と次の対戦に向け気を引き締めた。

◆40分ハッスルできた
 遠山向人HC(キングス)の話 40分間ハッスルし、走り続けたことが大きな勝因。この2連戦はチームとして大きなことを学べたゲームだった。残りの試合・プレーオフに向けてチームが良くなるように日々精進していきたい。