冬は小型魚の数釣り


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 水温25度以上の11月末までの夏の釣りから、23度以下になる冬の釣りへのターニングポイントが正月である。平均して釣れる夏の釣りと違って全般的に魚の活性が鈍くなる冬は、対応次第でボーズか大釣りか釣果に極端な差が出るものだ。

《冬の磯釣りワンポイントアドバイス》
 ◎打ち込み、フカセ、すべての釣りはアタリがなければ2時間ぐらいでポイントを移動する(釣れなければ1日で4カ所ぐらい)。
 ◎夏は分散している魚も冬は1カ所に集まる習性があるので、同じ防波堤でも釣れなければ少しずつポイント移動や棚を変える。
 ◎仕掛けはできるだけ細く軽くする。切られる心配より食い付かせるのが先。魚も人間も成長期の子供は活発に動く。冬場は小型魚の数釣りが原点である。

《年末年始大釣り情報》
 ◎ドカンと1発!全長136センチ、45キロのアーラミーバイ、早くも年間1位当確か? 1月2日、初心者を連れて慶良間の磯で初釣りをしたクラブ釣吉害の比屋根篤司さん、10キロ級のミーバイでもと軽い気持ちで持参した大物ザオに、サバの餌をつけて投入して、友人にフカセ釣りを教えていた午前10時ごろ、板バネに固定していた尖閣100号ザオに大きなアタリ、45キロの超大物が1分ぐらいですんなりと海面に浮き上がった。(丸沖つりぐ)
 ◎羽地内海周辺乗っ込みか? 54センチ、3・43キロの大型チヌなど22匹の爆釣り。チヌ釣り歴20年のベテラン、豊見城市の中村昌光さん。昨年末の29日、午前7時から午後5時ごろまで打ち込み釣りをして、54センチのチヌにタマンなど大釣りした。サオは3本で、タマン、チンシラー、ミナミクロダイの順に釣れた。餌はカニと島ミミズ。仕掛けはサオGS6号を改良し道糸6号、ハリス5号、オモリ中通し25号、ハリチヌ9号の打ち込み仕掛け。中村さんのこだわり、サオは5・3メートルのタマンザオなので、50センチほど短くしてチヌ用投げザオに改良している。また、上げ潮に入り2時間アタリがない時はポイントを移動するようにしている。(マンモス名護)
 ◎チヌ51・8センチなど7匹、バラシ3回。少し風波があった12月29日、中村さんの近くでサオを出した那覇市の新崎勉さん、道糸・ハリス5号、ハリチヌ7号、オモリ中通し15号の打ち込み釣りで51・8センチ、47センチ、35センチクラス5匹を釣った。餌は中村さんと同じくカニと島ミミズを使った。(シーランド名護)
 ◎泡瀬一文字でグルクマ、サヨリ60匹の集中釣り。1月3日、26人ぐらいいた釣り人の半数以上がボーズだったが、うるま市の東徳嶺瑞貴さんだけがフカセで、1人釣りした。(熱田つりぐ)

《船釣り》
 ◎ライトジギングで3キロ級のアカジンにヤキータマンなど。1月2日、マンモス丸(上間船長)で慶良間沖に初釣りに出た東克洋さんと玉城さんグループの釣果。(マンモス那覇)
 ◎金武湾で45・5センチのヨナバルマジクに72センチのシマアジなど。万代設備代表の石嶺晃さん、友人のマイボートでの釣果。(サンノリー北谷)
 ◎久米島で中型チヌ23匹、ウキ釣りでの釣果。近々公表する久米島の磯釣りマップ作成のテスト釣りで、12月31日の夕方から元日の夜明けにかけて釣った筆者のチヌ。
     ◇     ◇
 フィッシング沖縄社 城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)正月2日、年間1位当確? 45キロのアーラミーバイを釣った比屋根さん
(2)54センチの乗っ込みチヌなど22匹の爆釣りをしたベテラン中村さん
(3)打ち込み釣りで51・8センチなど7匹のチヌを釣った新崎さん
(4)泡瀬一文字で1月3日にグルクマ、サヨリなど1人釣りした東徳嶺さん
(5)マンモス丸初釣りでアカジンをジギングで釣った東さん
(6)マイボートでヨナバルマジク、シマアジなどを釣った万代設備の石嶺さん
(7)1月1日、久米島で筆者の初釣りのチヌ