ダバオの戦争描く 當真さん、半生記を出版


社会
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戦争体験を継ぐ半生記をまとめた當真洋一さん=13日、琉球新報北部支社

 【宜野座】英語学習紙「毎日ウイークリー」編集長などを務めた當真洋一さん(77)=宜野座村=がこのほど、太平洋戦争から現在までの半生をまとめた「さらばダバオ」(新星出版、税込み1500円)を発刊した。

當真さんは「ダバオ(フィリピン)で体験した戦争は私にとって全ての起点。生き残れたことへの感謝を記した」と話した。
 1941年の日米開戦当時、6歳だった當真さんは家族でダバオに在住。終戦後1カ月間、家族でジャングルをさまよい、無数の遺体を見た経験がつづられている。戦後は米国民政府や毎日新聞社に勤務。通訳として琉球新報のキャラウェイ高等弁務官単独インタビューに立ち会った経験もある。
 宜野座村教育委員長の伊芸文雄さんの勧めで1冊にまとめた。出版記念祝賀会が19日午後7時から同村松田区公民館である。参加費は本代含め3千円。問い合わせは宜野座村教委(電話)098(968)8522。