キングス逃げ切る bjリーグ第39戦


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キングス―千葉 第2Qだけで12得点し、チームを引っ張ったテレンス・ウッドベリー=16日、千葉ポートアリーナ(問山栄恵撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=29勝9敗)は16日、千葉県の千葉ポートアリーナで千葉ジェッツ(東地区6位=20勝18敗)と今季第39戦を行い、84―82で勝利した。

キングスは第1クオーター(Q)からローテーションが重く、シュートの成功率も低いなど10点差をつけられ、苦しい立ち上がりとなった。だが第2Qで、テレンス・ウッドベリーが高確率のシュートで12得点し、2点差までに追い付いた。後半からはディフェンスが機能。63―63と同点で迎えた第4Qは、両チームともに得点を奪い合う接戦となったが、残り1分、同点から山内盛久が3点シュート。千葉も3点シュートで追い付くも、再び山内がシュートを決め、逃げ切った。千葉との第2戦は17日午後2時半から同アリーナで行われる。

琉球ゴールデンキングス(30勝9敗)
84―82(14―24,24―16,25―23,21―19)
千葉ジェッツ(20勝19敗)

◆第1Qで接戦招いた
 遠山向人HC(キングス)の話 第1Qの入りからソフトに入ってしまい、自分たちで招いた接戦だ。明日は第1Qから今日以上にハッスルして、アグレッシブにオフェンス、ディフェンスともに攻めていきたい。

◆山内、残り23秒 決勝点
 勝利したものの、この日はキングスらしからぬゲーム展開でスタートした。第1Qから千葉にミドルレンジからの高確率のシュートを決められる一方、キングスはローテーションが重く、シュートの成功率も低いなど10点差をつけられる苦しい立ち上がりとなった。
 「いつも通り、激しくプレッシャーを取って、相手のミスを誘い、ブレークを出そうと始めたが、もたついていた」と岸本隆一。なかなか波に乗れない状態が続いた。
 第2Qからはインサイドへのダブルチームに対し、冷静にパスを裁き、フリーの選手がシュートを放つ態勢に。テレンス・ウッドベリーが高確率のシュートで12得点し、2点差までとした。さらに、岸本が積極的に攻め、第2、3Qをつないだ。
 同点で迎えた第4Qは、両チームともに得点を奪い合う接戦となったが、残り1分、アンソニー・マクヘンリーからつないだ山内盛久が3点シュートで勝ち越し。さらに千葉も3点シュートで追い付くも、残り23秒、再び山内が難しいフローターショットを決め、逃げ切った。「来たら思いっきりシュートを打とうと決めていた」という山内の勝負強さが勝敗を決めた。
 「最後まで波に乗れなかった。明日は切り替えて、やれることをやっていきたい」と山内。次戦に今回の反省を生かせるのか、キングスの試合展開に注目したい。(問山栄恵)