【中国時報】一人っ子政策中止を 中国政府内部から警鐘


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 中国の国家民族事務委員会の呉仕民(ウーシーミン)副主任は7日、第12回全国人民代表大会小委員会の席上、一人っ子政策の一日も早い中止を強く求めた。

呉氏によると、上海だけでも子どものいない家庭は100万戸以上。深刻な社会問題に発展していると指摘した。
 呉氏は、中国政府が過去30年間にわたって実施してきた一人っ子政策が人口増加を抑制し、2億人から3億人の削減という実績を上げていることを評価した上で、時代の変化に伴い、都市部の家庭は子どもを生まない夫婦が増えており、政策が実態に即していないと述べた。
 一人っ子政策により、急速な人口の老齢化や社会的活力の低下、教育問題など多くの弊害が深刻化している。政府の予想では2020年には老齢人口が2億人を超え、50年には3人に1人が60歳以上となる見込みだ。