【東京】自民党の石破茂幹事長は18日の記者会見で、夏の参院選で沖縄選挙区の予定候補者が県外移設を選挙公約に挙げて戦うことを容認するよう県連が求めていること対し「時間切れで調整がつかないまま選挙に突っ込むということがあってはならない」と述べ、県連と公約を調整していく意向を示した。
自民党は今週から公約策定作業に入る予定。移設先をめぐり考えが違う両者がどう調整するのか、焦点となりそうだ。
石破氏は「県民の意向を受けた形で県外ということを等閑視するつもりもなければ、強行的に押し切るつもりもない」と強調。だが「普天間の早期の危険性除去ということは誰も異論がない。沖縄の過度な負担軽減も一致している。そこは一致しているが、それだけで選挙公約になるかというと、それだけではない」とし、日米合意に従って普天間飛行場の移設を進めるという政府の主張を盛り込む可能性をにじませた。