八重山・池村が完封 県春季高校野球第1日


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八重山-豊見城南 8回2死二塁で決勝の二塁打を放つ八重山の池村英隆=21日、沖縄セルラースタジアム那覇(山城博明撮影)

 第60回県高校野球春季大会(主催・県高校野球連盟、共催・琉球新報社)は21日、北谷公園野球場での開会式で開幕、初日は1回戦6試合を行った。八重山は1―0で豊見城南に競り勝ち、前原は12―5で名護商工に八回コールド勝ち。

那覇国際も11―1の五回コールドで中部農林に大勝した。与勝はランニング本塁打などで浦添工に快勝。那覇商、具志川商も初戦を突破した。第2日の23日は、同球場などで1回戦8試合を行う。

◆打も活躍、8回決勝点池村
 投手戦になり、スコアボードに七回までゼロが並んだ八重山―豊見城南。好機に一打が出た八重山が、競り勝った。
 決勝打を放ったのはマウンドで踏ん張るエースの右腕・池村英隆。2死二塁で、甘く入ったボールをはじき返して中越え、貴重な1点を挙げた。「前の打席でタイミングは合っていた。チャンスで絶対に打とうと思った」という。
 投げては、何度かピンチの場面がありながら、2併殺を決めたバックのもり立てもあって完封勝ち。130キロ台中盤の直球に変化球を織り交ぜ、打たせて取る投球を見せた。後半は低めに集まり出したというスライダーを勝負どころで投げ、ピンチを切り抜けた。
 昨年のチームから先発で投げる池村に、仲里真澄監督は「ハートが強い。この冬、誰よりも自分をいじめた」と話し、練習量に裏付けられた投球だったことを強調。
 冬場に機動力を生かした攻撃の練習に力を入れたが、打ち気を変化球でそらされ、なかなか点を挙げられなかったことには「結果を出さないといけないとプレッシャーがあったのかもしれない」と渋い顔。一方で「初戦で1―0ゲームできたことは大きい」と競り合いを制したことを評価した。(宮里努)

<きのうの結果>
▽1回戦
具志川商 4―1 向陽
前原 12―5 名護商工
 (八回コールド)
与勝 6―2 浦添工
那覇国際 11―1 中部農林
 (五回コールド)
八重山 1―0 豊見城南
那覇商 4―0 昭薬付

<あすの試合>
▽1回戦
【セルスタ】9時
西原―南部工
沖縄工―浦添商
開邦―陽明
【浦添】10時
真和志―石川
辺土名―南風原
【宜野湾】9時
知念―中部商
小禄―名護
嘉手納―美里