【沖縄】沖縄こどもの国の動物園で飼われていた雄のトラ、シーマが22日朝、獣舎で死んでいるのが見つかった。
年齢は19歳と10カ月で、人間でいえば90代のお年寄りだった。園は「老衰のために亡くなった」と話している。
1カ月ほど前から体調を崩し、ここ1週間は餌をほとんど食べなくなった。飼育員は餌を替えるなどしてシーマの食欲が回復するのを待ったが、餌を受け付けなかった。22日午前8時ごろ、飼育員が死んでいるシーマを見つけた。
シーマは1993年5月の生まれ。95年9月に愛媛県のとべ動物園から沖縄こどもの国にやってきた。ただ1頭のトラとして子どもたちの人気を集めてきたが、高齢のため昨年も体調を崩し、生死が危ぶまれることがあった。
比嘉源和園長は「シーマは天寿を全うしたといっていい。20歳の誕生日までは頑張ってほしかった」と残念がっていた。こどもの国は、シーマの骨格標本を作る予定だ。